白い魔法使い(IX)の意味と語源
白い魔法使いの元の語源はマヤ語の「IX(イシュ)」。イシュは「シャガー」を意味する言葉で、アメリカ大陸最強の肉食動物であるジャガーは「神」としても崇められていました。
また、ジャガーはその強さから「戦士の象徴」でもあり、古代マヤ周辺には「ジャガーの戦士」というエリート戦士団があったほどです。さらに夜行性であることから闇の戦士、スパイのような役割も果たしていたと言われています。
このように「闇の支配者」というイメージが強いジャガーですが、なぜ真逆ともいえる「白い魔法使い」になるかというと、「闇の太陽」を表す象徴でもあるからです。闇の太陽というのは、人の目に見えなくても確かに存在する光、というような概念でもあります。暗闇で光る眼を持ち、夜空のもとを自由自在に動き回り、狩りをするジャガーは畏れ多い神のようであり、魔術を操っているかのように感じられたのでしょう。こうしてジャガーが転じて「魔法使い」となり、赤・白・青・黄の4色が循環するマヤ暦の考え方と相まって、「白い魔法使い」となりました。
白い魔法使い(White Wizard)のキーワード
白い魔法使いの紋章を表すキーワードは、「receptivity」「timelessness」「enchant」の3つです。
起きたことを受け入れる(receptivity)
receptivity は receptive の名詞形です。receptive は「(新しい考えなどに)受容力がある」「感受性(理解力)がある」という意味。その名詞形である receptivity のテーマは「受け入れること」です。新しい考え方や、自分が持っていない概念に触れた時、それらを否定するのではなく受け入れてみましょう。
自分の身にふりかかるすべての出来事を受け入れることも大切です。楽しいことや嬉しいことばかりではないかもしれません。悲しいことや辛いことも、まずは目の前で起きていることをそのまま受け入れる。そしてその時の感情をぜひ覚えていてください。手帳などに記録しておくことがおすすめです。負の感情であったとしても、いつか見返した時にきっとあなたの素敵な財産となるでしょう。
時間に追われず、今この瞬間に集中する(timelessness)
timeless を英英辞典で引くと、「not appearing to be affected by the process of time passing or by changes in fashion(時間の経過や流行の変化による影響がないように見える)」とあります。時間が経っても変わらないもの、流行に左右されることのない本質的なもの、と言い換えることもできるでしょう。
さらに「less」の意味について調べると、「⋯のない」のほかに「⋯の及ばない」という意味があります。このことから「timeless」は、時間が存在しないというよりも、時間に影響されないと捉えた方がしっくりくるかと思います。私たち現代人は常に時間に追われているような焦りがありますが、時間というものは意識してもしなくても永久に流れているものです。同時に今この瞬間というのは永遠に存在します。未来や過去のことをいったん置いて、現在に意識を集中させてみましょう。
日常に小さな魔法をかけてみる(enchant)
enchant は「人を魅了する、喜ばせる」という意味で使われることが多い単語ですが、「人や物に魔法をかける」という意味も持っています。憧れの人を実際に目の前にした時、魔法をかけられたようにうっとりした経験はありませんか? 古代マヤ人も森の中でジャガーに遭遇した時、命を失うかもしれない危険を感じると同時に、その美しさに魅了されて逃げようにも体が動かなくなる、なんてことがあったのではないでしょうか。
キーワードから読み解く白い魔法使いの特徴
これら3つのキーワードから、白い魔法使いの特徴を読み解いてみましょう。読み解き方は個人の自由です。キーワードから連想される言葉やシーンをどんどん上げてみてください。
- 何事も一生懸命取り組む
- 責任感が強い
- 天然、魅力的
- 新しいアイデアや提案を進んで受け入れられる人
- 外からの感情や刺激を受け入れ、理解できる人
- 時間の流れに縛られず、今に集中できる人
白い魔法使いを持つ人の性格の傾向
白い魔法使いはどこか神秘的な魅力の持ち主であり、すべてを受け入れる包容力があります。かと言って神様のように完璧ではなく、時おり見せる天然なかわいらしさがさらに魅力を引き立てます。生まれ持った性格のままに動くだけで相手を魅了することができ、あなたの思うがままに人が動いてくれたり、意図していないミラクルが重なったりと、素直に生きることで夢が叶いやすい紋章です。
また、どんなことも全力で頑張るタイプで、何でも器用に一定の成果をあげることができるでしょう。ただ、その熱量を他人にも求めてしまうことがあります。他人に対しても自分に対しても「厳しさ」を抑えて、許すこと、心のゆとりをもつことを意識することが大切です。自分の目には頑張っていないように見えても、相手は相手なりにベストを尽くしていたり、誰にも悟られないように努力していたりすることもあります。相手の長所に注目し、自分だけの物差しで判断しないようにご注意しましょう。
一方で白い魔法使いは、新しいアイデアや提案を受け入れる器も大きい紋章です。自分が持っていない考え方や、体験したことのない物事に目を向けて、どんどん受け入れていきましょう。そうすることで直観力が磨かれ、広い視野で物事を見ることができます。すべてを受け入れ、人を許し、徳を積むことで、まさに魔法をかけられたような、ミラクルな未来を手にすることができるでしょう。
白い魔法使いの人が生まれ持った人生の使命
人生のテーマ
白い魔法使いの人は、次の3つを人生のテーマとすることで良い循環が生まれます。
- 愛とゆるし
- 考えるより感じる
- ベストを尽くす
自分が常に一生懸命である反面、人に対しても同じレベルを求めてしまう厳しさも持っています。ゆるす事がテーマ。感じることを大切にすると、さらに才能が開花します。
向いている仕事
白い魔法使いの人は、努力では手に入らない天性の魅力があります。そのためタレントやモデル、インフルエンサーなど、人を魅了し、唯一無二の才能を発揮できる仕事に向いているでしょう。
何事もベストを尽くし、周りからも愛される紋章ですので、基本的には何をやっても成果を上げられます。それが自分のやりたいことであればなおさらです。報酬によらない使命感が求められる医療現場や教育関係のお仕事にも向いています。注意すべきところは、仕事仲間はもちろん、お客様にも厳しくしてしまわないこと。不寛容な姿勢でいると人が離れてしまったり、SNSで炎上してしまったりする可能性もあります。やはり「受け入れる」ということが大切です。もともとの器は大きい紋章ですので、どんどん視野を広げて優しくなりましょう。
医師、看護師、教師、タレント、モデル、インフルエンサー
健康管理のポイント
白い魔法使いの人はまず、無理をしないことが大切です。本当にベストを尽くすためには、適度な休憩が必要です。ずっと全力ではいつか切れてしまいますので気を付けましょう。
また、ストレスを溜めないことも大切です。人に全力を求めてしまうと、ちょっと怠けているように見えるだけでイライラしてしまいます。白い魔法使いのキーワードの一つは「receptivity(受容力)」です。相手にも自分にも優しく、広く穏やかな気持ちで接することでストレスを軽減していきましょう。
白い魔法使いの人間関係のテーマ
魅力的な人柄や新しい人をどんどん受け入れていく性格から、自然と人が集まってくるでしょう。最大のテーマは許すこと。特にチームで動く場合は、周りとの温度差にご注意ください。自分はこんなに頑張っているのに、どうしてそれだけしか動いてくれないんだろう、と思うこともしばしばあると思います。そこでその気持ちをストレートに伝えてしまうと、あなたには付いていけないと離れてしまうかもしれません。もっと広い視野で見渡すと、もっと別のところで頑張っていることにも気づけます。人を許し、受け入れて、広い視野で見渡せばきっと人間関係がうまくいくでしょう。
白い魔法使いと他の紋章との関係性
神秘の関係 | 青い手 |
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類似の関係 | 赤い蛇 |
反対の関係 | 黄色い種 |
音1・音6・音11 | 白い魔法使い |
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音2・音7・音12 | 白い世界の橋渡し |
音3・音8・音13 | 白い鏡 |
音4・音9 | 白い犬 |
音5・音10 | 白い風 |
白い魔法使いの有名人
有名人 | 生年月日 |
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高倉健 | 1931年2月16日 |
ダライ・ラマ | 1935年7月6日 |
安田成美 | 1966年11月28日 |
織田裕二 | 1967年12月13日 |
つんく | 1968年10月29日 |
福山雅治 | 1969年2月6日 |
神田うの | 1975年3月28日 |
岡田准一 | 1980年11月18日 |
柴咲コウ | 1981年8月5日 |
上戸彩 | 1985年9月14日 |
白い魔法使いの13日間の過ごし方
