マヤ暦のツォルキン(神聖暦)の260日間は「赤い龍」の日から始まります。赤い龍のキーワードは、「Birth(誕生)」「Nurture(育む)」「Being(生命体)」。命との関わりが深い紋章であり、赤い龍を持つ人は生命力にあふれ、時には命がけで人や社会に貢献しようとする頑張り屋さんです。
一方で人に弱みを見せたり、人を頼ったりするのが苦手で、一人で頑張りすぎて疲れてしまうことも。人に奉仕したいという思いが強すぎて、相手から「重い」と疎まれてしまうこともあります。
そんな赤い龍の人の性格や人生の使命、人間関係のテーマ、そして赤い龍の人との付き合い方など、マヤ暦のキーワードから読み解く特性をご紹介します。赤い龍の紋章を持っている方はもちろん、身近に赤い龍がいる方もぜひご覧ください♪

赤い龍(IMIX)の意味と語源
赤い龍の元の語源は「IMIX(イミシュ)」というマヤ語(ユカテコ語)です。イミシュは「ワニ」を意味する言葉。古代マヤでは「世界はワニの背中に乗っている」という世界観を持っていたほど、ワニは神聖な生き物と考えられていました。
イミシュを表すマヤ文字は、「睡蓮」や「水」を表わす文字でもあります。睡蓮はワニが生息する沼で繁殖する植物であり、貴重な食料の一つ。生命が誕生するワニの背中と、生命を育む睡蓮と水というのは、まさに新年の始まりにふさわしい紋章といえます。
現代のマヤ暦においては「赤い龍(Red Dragon)」と呼ばれますが、これは「IMIX(イミシュ)」の概念をもとにホゼ・アグエイアス氏が提唱したものです。なぜワニではなくドラゴンとしたのか、はっきりしたことはわかりませんが、ワニよりもドラゴンの方が現代人に伝わりやすいと考えたのかもしれません。同氏は易経にも精通していましたので、五行思想において「火」をつかさどる龍神、「赤龍」からヒントを得た可能性も考えられるかと思います。
赤い龍(Red Dragon)のキーワード
赤い龍の紋章を表すキーワードは、「Birth(誕生)」「Nurture(育む)」「Being(生命体)」の3つです。
birthの意味
「happy birthday」と誕生日を祝うように、birthには誕生、出生といった意味があるのはご存じかと思います。英英辞典を引くと「the time when a baby is born(赤ちゃんが生まれる時)」とあり、「the process of being born(生まれる過程)」、つまり出産もbirthの意味の一つです。その他にも、新しい情勢・アイデア・場所の始まり、血統や家系という意味もあります。
Nurtureの意味
養育する、育成する、というように人を育てる意味があるほか、物に対しても使われる単語で「to help something to develop and be successful(何かが発展して成功することを手助けする)」という意味もあります。英和辞典を引くと、感情・計画・願望などを長期間にわたって抱き続ける、という意味も掲載されており、ただ育むというよりも、夢を叶えられるようにサポートする、というニュアンスがあるようです。
Beingの意味
英英辞典も英和辞典も、「existence(存在)」という意味が一番に出ます。そこから派生して「人生(life)」という意味合いもあるようです。「human beings」というように生き物、生命体という意味もあるほか、人の本性、本質という意味もあります。命そのもの、そしてその命が持つ本来の姿、といったイメージがふくらみます。
キーワードから読み解く赤い龍の特徴
これら3つのキーワードから、赤い龍の特徴を読み解いてみましょう。読み解き方は個人の自由です。キーワードから連想される言葉やシーンをどんどん上げてみてください。
- 新しいことを始めるのが得意
- 新しいことを始める人を応援することも得意
- 人を育てるのが好き
- 人が成功していく姿を見るのが好き
- 夢を持ち続けることができる人
- 人の命を大切にする一方で、時に自分の命をかけてしまう人
- 人の本性や物事の本質を見抜くのが得意
- 人が生まれ持った能力を引き出すのが得意
赤い龍を持つ人の性格の傾向
「Birth(誕生)」「Nurture(育む)」「Being(生命体)」と、すべて命に関わるキーワードを持つ赤い龍は、周りの人や動物、植物の命も大切にする慈悲深い性格です。そして生命力にあふれ、新しいことをエネルギッシュに推し進めていったり、時には命を懸けて人や社会に貢献しようとしたりします。その姿は多くの人を魅了し、自然と周囲から尊敬され、リーダーとしての立場に就くことも多いでしょう。
一方でプライドが高い一面もあり、人に弱みを見せることに抵抗を感じてしまう性格でもあります。一人で抱え込んで限界まで尽くしてしまう傾向にありますので、意識的に人を頼り、自分の任務を手放すことも大切です。赤い龍の人は相手の能力を引き出すことも得意ですので、人を育てるという名目で自分のタスクをわたすのもいいでしょう。
赤い龍は母性愛が強く面倒見が良い反面、相手に見返りを求めてしまうこともあります。相手にとって良いことをしたつもりが、ただのおせっかいになっている場合も。何も返ってこないからといって、「こんなにしてあげたのに」と思ってしまうのは独りよがりです。純粋に人の世話をすることが好きだから、という無償の愛の精神で、お世話を焼いた後はその人の成功を静かに見守りましょう。
赤い龍の人が生まれ持った人生の使命
人生のテーマ
赤い龍の人は、次の3つを人生のテーマとすることで良い循環が生まれます。
- 生命を育む
- 無償の愛情を注ぐ
- 素直に人に頼る
周りの人を大切にする慈愛のエネルギーを振りまきながら、相手の自立をも助けるように働きかけることで自分も楽になります。周りから頼られることの多い存在ですが、自分が頼れる「師」を見つけることも大切です。
向いている仕事
赤い龍の人は新しい物や仕組みを生み出すことが好きで、それを推し進める力もあります。起業家として新たな事業を一から立ち上げることにも向いていますし、会社内で新しいプロジェクトが始まる時には率先して参加するといいでしょう。
人や社会に奉仕したいという思いや正義感が強いため、命に関わる仕事にも向いています。医師や看護師、消防士や警察官など、時には命をかけなければならないような仕事で能力を存分に発揮できるでしょう。ただし、自分の命がもっとも大切です。無謀な行動を起こさないよう、周囲の助けも借りながら冷静でいられるようにしましょう。
「無償の愛情を注ぐ」をテーマに、ボランティア活動に従事することもオススメです。世話好きで愛情深い赤い龍の人は、無償の奉仕活動も人一倍熱心に取り組むでしょう。直接的にはお金にならなくても、その姿を見た周りの人たちからの信頼度が上がり、結果的に大きな仕事へとつながることもあります。
医師、看護師、介護士、教育関係、起業家、プロジェクトリーダー、農業
健康管理に注意
赤い龍の人はとにかく無理をしないことが大切です。どうしても無理をしてしまう性格なので、意識して休む時間を作りましょう。この日は絶対に休むと決める、定期的に健康診断を受ける、それらの予定を仕事より先に入れて確保しておくなど、仕事の一つとして健康管理に取り組んでください。疲れた時に疲れたと言える人を、身近に見つけることも大切です。
赤い龍の人間関係のテーマ
相手に尽くす傾向にある赤い龍の人は、場合によっては相手に「重い」と敬遠されてしまいます。相手との距離感を適度に保ち、必要以上に尽くし過ぎないように注意しましょう。自分が正しいと思うことを押し付けるのではなく、相手が考えていることやペースを尊重し、それを伸ばしてあげられるようなサポートを行うことが大切です。相手を自分色に染めるのではなく、相手の能力を伸ばして自立を助けることを意識してみてください。
周りの家族や同僚、友人などに赤い龍の人がいる場合は、相手の体調に気を配ってみてください。赤い龍の人は無理をしがちです。それなのに高いプライドから弱みを見せません。疲れた様子を見せていなくても、実はかなり疲れているということがあります。「ちょっと働き過ぎじゃないかな?」と思ったときは、一声かけてあげてください。
赤い龍の人は頼んでもいないおせっかいを働くこともありますので、疎ましいと感じられる方もいます。もし周りにそのような人がいて、マヤ暦の紋章が赤い龍だとしたら、少なくとも悪気はありません。プライドが高いので、「それ以上は結構です」とはっきり伝えると拗ねてしまうかもしれませんが、それはもう相手の問題です。ただ、「この人は赤い龍だからこうなのか」とわかると、許せることもあるかと思います。赤い龍のキーワードから相手の性格を読み解いていくことで、人間関係をスムーズにできることも多いでしょう。
赤い龍と他の紋章との関係性
神秘の関係 | 黄色い太陽 |
---|---|
類似の関係 | 白い鏡 |
反対の関係 | 青い猿 |
音1・音6・音11 | 赤い龍 |
---|---|
音2・音7・音12 | 赤い空歩く人 |
音3・音8・音13 | 赤い蛇 |
音4・音9 | 赤い地球 |
音5・音10 | 赤い月 |
赤い龍の有名人
有名人 | 生年月日 |
---|---|
マザー・テレサ | 1910年8月26日 |
森光子 | 1920年5月9日 |
松田優作 | 1949年9月21日 |
松任谷由実 | 1954年1月19日 |
渡辺謙 | 1959年10月21日 |
哀川翔 | 1961年5月24日 |
唐沢寿明 | 1963年6月3日 |
YOSHIKI | 1965年11月20日 |
北斗晶 | 1967年7月13日 |
長澤まさみ | 1987年6月3日 |
赤い龍の13日間の過ごし方
