Maya Learning Society の藤ハルカです。
今年もまた、年末が近づいてきましたね。
毎日があっという間に過ぎていき、「1日が終わった後、ふと静かになる時間」を持てていますか?
お家の片付けや、やらなければならないことは進んでいるのに、なぜか心の中だけは、まだ整理がついていない……、そんなふうに感じることはないでしょうか。
私自身も、年の終わりにそんな時間を何度も過ごしてきました。
家族のため、仕事のため、ここまで一生懸命に頑張ってきたはずなのに、どこか心が満たされない感覚が残っていたり、「このままでいいのかな」と、ふと立ち止まらざるを得ないような気持ちになったり。
40代、50代、そして60代と年齢を重ねる中で、私たちは多くの役割を背負い、誰かのために走り続けてきました。
でも、今感じているその「立ち止まりたい感覚」こそが、これからの人生をあなたらしく生きるための大切な「合図」だったのだと、私は感じています。
今日から始まるマヤ暦の新しいサイクル、「白い魔法使い」の13日間。
この期間は、何かを成し遂げようと、行動を急ぐ時間ではありません。
一度立ち止まり、これまでの自分を受け入れ、「これからどう生きたいか」を静かに決めていくための、とても優しい時間なのです。
今日はこの「白い魔法使い」の13日間を、あなたがもっと楽に、もっと軽やかに過ごすためのヒントを、心を込めてお話しします。
【動画解説】白い魔法使いの13日間の過ごし方
赤い龍の13日間の振り返り
新しい時間の扉を開く前に、少しだけ前の時間を振り返ってみましょう。
赤い龍の13日間は、未来へ向けて勢いよく走り出すための時間というよりは、「安心できる場所」を作るための時間でした。
何か新しいことを足す前に、まずは足元を整えること。
それが未来をデザインする第一歩なのだと、気づかされた方も多かったのではないでしょうか。
ずっと気になっていた片付けに取り組んだり、無理をして続けていたことを勇気を出して見直したり。
特にこの期間は、身近な人間関係においてふとした課題が浮かび上がってきたかもしれません。
「我慢して合わせていたけれど、本当はどうしたかったんだろう?」
「これからもこの距離感でいたいのかな?」
「私はどんな関係性の中で生きていきたいんだろう?」
そんな問いかけを通して、心の土台をもう一度整える時間でしたね。
赤い龍のテーマは、「本来の私に戻る(Being)」ことでした。
周りの期待や世間のペースから少し離れて、「本当はどう生きたい?」と自分の本音に耳を傾けた瞬間こそが、あなたにとってのかけがえのない時間だったのです。
そして、「未来を育てる(Nurture)」というテーマもありました。
生まれたばかりの種は、すぐに結果を出そうとすると苦しくなってしまいます。
「今日はこれで十分」
「ちゃんとできなくても大丈夫」
そうやって、自分自身に優しくできた瞬間はありましたか?
急がず、誰かと比べず、自分だけの種をそっと温めること。
赤い龍の13日間は、「戻る」「生まれる」「育てる」という流れを、私たちの内側に静かに整えてくれた時間でした。
その土台があってこそ、ここからの新しい時間が輝き始めます。
白い魔法使いの13日間の過ごし方
マヤ暦(ツォルキン暦)の260日の旅の中で、今は最初のステージである「赤の季節」の中にいます。
これからの260日間に向けた願いの種を蒔き、人生の土台を整える大切な時期。
その中でバトンを受け取った「白い魔法使い」の13日間は、何かを急いで変えるための時間ではありません。
赤い龍の期間で整えた土台の上で、「時間とのつきあい方」や「感じる力」を、ゆっくりと取り戻していく時間です。
「頑張る」「進める」ことよりも、時間を緩め、心の動きを感じ、流れを受け取ることを大切にしてください。
この期間を幸せに過ごすための、3つの魔法のキーワードをご紹介します。
白い魔法使いの13日間のキーワード
Timelessness
〜時間に追われない、今ここに戻る感覚〜
最初のテーマは、時間をうまく管理することではありません。
逆に、「時間との関係を緩める」ことです。
先の予定や結果のことばかり考えていた頭を休め、「ふーっ」と深く息を吐いてみてください。
意識が「今、ここ」に戻った瞬間、 時間に追われていない静かな感覚が訪れませんか?
それが「タイムレス」です。
締め切りや時間に追われる感覚から一歩離れ、「急がなくていいんだよ」と、自分に許可を出してあげてください。
それは決して「何もしない」という意味ではありません。
今この瞬間の自分を大切にする、という優しい選択なのです。
Enchant
〜説明できない「好き」を大切にする〜
次のテーマは「魔法にかかる」ような感覚です。
頑張って前向きになろうとするのではなく、なぜか気になる言葉や、ふと目に留まった景色、理由はないけれど心が動いた瞬間……。
そんな「小さな引っかかり」に気づけたら、それが「白い魔法使い」の魔法(Enchant)です。
努力で状況を変えようとするのではなく、あなたの感じ方ややり方が変わることで、周りの空気や流れが優しく変わっていくこと。
それが本当の魔法です。
力を抜いて、心を開いたときにこそ、この魔法は静かに働き始めます。
Receptivity
〜あるがままを受け取る〜
最後のテーマは、「コントロールしようとしないこと」です。
私たちはつい、感情や出来事にすぐに答えを出そうとしたり、白黒つけようとしたりしてしまいます。
でもこの期間は、「ああ、私は今そう感じているんだな」と、そのまま受け取ってみてください。
何かを起こしに行くよりも、起きていることを受け取る姿勢が大切です。
答えを必死に探さなくても、耳を澄ませていれば必要なものは自然とあなたの元へ届きます。
流れに身を委ねるその姿勢こそが、「Receptivity(受容性)」なのです。
あなたを癒やす、3つの「儀式」
この13日間、日常の中で少しだけ意識していただきたい「3つの儀式」があります。
どれも難しいことではありません。
あなたの暮らしの中に、そっと取り入れてみてください。
時間を緩める儀式(Timelessness)
1日のどこか、ほんの数分で構いません。
時計を見ずに過ごす時間を作ってみてください。
「何もしなくていい」
「答えを出さなくていい」
ただ、「今、ここ」にいる自分を感じる。
それだけで十分です。
心が動いたものを大切にする儀式(Enchant)
「なぜ?」という理由は分からなくて大丈夫。
なぜか気になる言葉、 ふと目に留まった景色、少し心が動いた瞬間。
それに気づいたら、「あ、私、そんなふうに感じたんだな」と、ただ優しく受け取ってください。
起きていることを受け取る儀式(Receptivity)
うまくいったことも、もやっとした感情も、意味が分からない出来事も。
すぐに答えを出そうとしなくていいのです。
「そうだったんだね」と、一度そのまま受け止めてあげること。
それが自分自身への一番の優しさになります。
白い魔法使いの13日間カレンダー(KIN14 – KIN26)

13日間の中で大切にしたい3つの日
13日間の中で、特に意識してほしい日が3つあります。
手帳に印をつけておいてくださいね。
2025年12月23日(KIN14)目標設定の日 ~時間を緩める意図を置く~
スタートの日ですが、目標をたくさん決めて頑張る日ではありません。
まずは時間に追われていた自分に気づき、「時間を緩めよう」という意図を一つだけ置いてください。
「急がなくていい」
「結果を出さなくていい」
「今の感覚を大切にする」
そんな言葉を、手帳に一つだけ書いてみてください。
決めるというよりも、自分に「許可」を出すことから始まります。
2025年12月27日(KIN18)再設定の日 ~心が自然に動く方を選ぶ~
この日は正しさや効率ではなく、「心が自然に反応する感覚」をもう一度確かめてください。
「なぜか気になる」
「理由はないけど惹かれる」
「少し気分が軽くなる」
行動に移さなくても大丈夫です。
その心の動きに気づいてあげることが、軌道修正(再設定)になります。
2026年1月4日(KIN26)振り返りの日 ~受け取り、橋を渡す~
「白い魔法使い」の期間の締めくくりです。
この期間に起きた出来事、感じたこと、言葉にならなかった感覚。
それらを評価せず、「そうだったんだね」とそのまま受け取ってみましょう。
これまで過ごしてきた自分、あるいはそばにいてくれた誰か、どちらか一つに、感謝の気持ちを向けてみてください。
この「受け取り」が、次の13日間へ進むための静かな橋渡しになります。
未来をデザインするアファメーション
最後に、「白い魔法使い」の期間に唱えてほしい、心温まるアファメーション(肯定的な宣言)をお届けします。
朝起きたときや、夜眠る前に、声に出して、あるいは心の中で、そっと唱えてみてください。
きっと心がふっと軽くなるはずです。
白の魔法を信じて、私は朝、深く深呼吸して、今この瞬間に意識を戻します。
「今日という1日を、静かな心で迎えてもいい」と、自分に許します。
答えを急がなくていい、すぐに形にしなくてもいい、私は今の私をそのまま信じて、ここに立ちます。
ふと立ち止まった時、何も決めなくていい時間の中で、私の内側にある静けさが、必要な気づきをそっと運んできてくれます。
それは考えて探す答えではなく、後から腑に落ちるように、静かに訪れるもの。
信じるとは、委ねること、委ねることは、私を大切に扱うという選択。
私は流れを押そうとせず、抗わず、今日のリズムに身を委ねます。
焦らなくていい、疑わなくていい、今ここで感じている、この感覚を大切にします。
焦らずとも、必要なことはちゃんと、ちょうどいいタイミングで私の元にやってきます。
私は信じ、私は受け取り、私は本来のリズムを思い出していきます。
「白い魔法使い」の静かで揺るがない強さとともに、私は今日も急がず、力を抜き、自分の人生を一歩ずつ歩いていきます。
決める・やってみる・振り返る
マヤ暦には、人生を確かに育てていくためのシンプルなサイクルがあります。
それは、
「決める」
「やってみる」
「振り返る」
という循環です。
- 決める
-
「こう生きたい」という思いを一つ選び、心に刻むこと。この小さな決意が、これからの260日の大元になります。
- やってみる
-
大きな行動はいりません。今日できる小さな一歩を、現実に置いてみてください。その一歩が流れを動かし、未来を育てていきます。
- 振り返る
-
その日に感じたこと、気づいたこと、心が少し動いた瞬間を書き留めること。そうすることで、経験は意味ある宝物へと変わります。
この「白い魔法使い」の13日間も、この流れを意識するだけで無理なく過ごすことができます。
今日という日をどう終わりたいかを決め、できることを少しやってみて、一日の終わりに感じたことをそっと振り返る。
ただそれだけで、時間の流れや自分との向き合い方が少しずつ、確実に整っていきます。
頑張らなくていいんです、完璧じゃなくていいんです。
うまくできなくても大丈夫、毎日じゃなくても大丈夫。
ただ、少し立ち止まって、少し感じて、少し受け取る。
その積み重ねが、これからの260日をあなたらしくデザインしていく、大切な土台になります。
「白い魔法使い」の13日間が、あなたにとって時間と心が優しく整っていく、癒やしの時間となりますように。
どうぞ、余白のある素敵な13日間をお過ごしくださいね。
マヤ暦手帳『Maya Time Designer』好評発売中!

マヤ暦では2025年12月10日より、新しい260日間が始まりました。
Maya Learning Society(MLS)は、完全オリジナル制作のマヤ暦手帳『Maya Time Designer – 願いをかなえる時間の魔法』を使って、260日間を幸せに過ごすためのオンラインコミュニティをスタートいたしました。
マヤ暦で自己実現を目指す仲間たちと一緒に、あなたも望む未来に向けて学んでみませんか?
詳しくはこちらのページをご覧ください♪

