マヤ暦の819日暦とは?マヤ文明で”13″という数が特別な理由

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マヤ暦の神聖暦ツォルキンは、13日間を1サイクルとする暦です。

なぜ13日間なのかというと、神々が住む天上界が13層あり、13種類の宇宙エネルギーが日ごとに降り注いでいる、と考えられているからです。

ではそもそもなぜ、古代マヤ人は天上界が13層あるという思想に至ったのでしょうか。

そのカギとなりそうなのが、古代マヤ人が使っていた別の暦、「819日暦」です。

古代マヤ文明で神聖な数字とされた「7」「9」「13」をかけて、7 × 9 × 13 = 819日暦。

何のために用いられていたのかずっと謎でしたが、惑星の配置の予測に使われていたのではないか、という研究論文が発表されました。

この記事では819日暦の謎と、マヤ文明で「13」が特別な意味を持つ理由について考察します。

目次

古代マヤ人の世界観と特別な数字

古代マヤ人がどのような世界観や宗教を持っていたのかは、スペイン人によって書物がことごとく焼き払われてしまったため、正確に知ることはできません。

しかしわずかに残っている『ポポル・ヴフ』や『チラム・バラムの書』と呼ばれる書物、『ドレスデン絵文書』、スペイン人の記録などから、古代マヤ人の世界観をうかがい知ることはできます。

それらをまとめると、古代マヤ人は神々が住む天上界が「13層」、死をつかさどる地下冥界が「9層」、そして人間が住む地上は「7層」からなるという世界観を持っていたようです。

セイバという巨木が世界の真ん中にあり、樹上が13層の天上界、根が張る地下が9層の冥界とされていました。

また、世界は東西南北の4方角があり、それぞれの方角を守護神が支えていることから、「4」という数字も特別な意味を持ちました。

例えば「3度目の正直」というように、私たち日本人はチャンスを3回と考えますが、マヤ人は4回チャンスがあります。

もう一つ重要な数字は、「20」です。

古代マヤ人は手足20本の指で数を数えていたことから、20進法が用いられていました。

例えばツォルキンの一年間は、13日間を20サイクル繰り返すことで、13 × 20 = 260日間となります。

約5125年周期の長期暦は、360日を1トゥンという単位で表し、20トゥン(7200日) = 1カトゥン、20カトゥン(14万4000日) = 1バクトゥン、というように20進法で単位が繰り上がります。

そして13バクトゥン(187万2000日 = 約5125年)を一つの時代として、マヤの終末預言と騒がれた2012年12月21日は、13バクトゥンの長期暦サイクルが一周する時だったのです。

このように古代マヤ人は、「4」「7」「9」「13」「20」の数字を特に重要視していました。

惑星の配置を予測?819日暦とは?

古代マヤ人は20種類近くの暦を、用途に応じて使い分けていました。

260日暦のツォルキン(神聖暦)は儀式や祭礼の日取りに、365日暦のハアブ(農耕暦)は太陽の運行を予測するために用いられていたようです。

しかし819日暦は、石碑や絵文書に現れるものの、何のために使われていたのか不明でした。

神聖な数字とされる「7」「9」「13」をかけて「7 × 9 × 13 = 819日暦」だといわれてきましたが、もしそうだったとしても何のための暦なのかわかりません。

しかし最近の研究によって、819日暦は地球から見える主要な惑星の配置を予測するために使われていたのではないか、という論文が発表されました。

惑星の会合周期と819日暦との一致

地球から見た惑星が、空の同じ場所に戻って来るまでの周期を、「会合周期」といいます。

例えば水星の会合周期は約116日で、116日間の周期で地球を回っているように見えます。

そして水星が7周すると、116 × 7 = 812日。

117日で計算すると、117 × 7 = 819 で、819日暦に一致します。

これだけではこじつけのようにも感じられますが、なんと他の惑星の会合周期も819日暦と一致するのです。

水星
  • 会合周期:約117日(正確には約116日)
  • 117日 × 7周 = 819日 × 1周(819日)
金星
  • 会合周期:約585日(正確には約584日)
  • 585日 × 7周 = 819日 × 5周(4095日)
土星
  • 会合周期:約378日
  • 378日 × 13周 = 819日 × 6周(4914日)
木星
  • 会合周期:約399日
  • 399日 × 39周 = 819日 × 19周(15561日)
火星
  • 会合周期:約780日
  • 780日 × 21周 = 819日 × 20周(16380日)

このように819日暦は20周を一つの時代として、地球から見える主要な惑星の会合周期を予測し、惑星の配置によって降り注ぐ宇宙エネルギーを観測していたのかもしれません。

(出典:Bridging Time and Space: Researchers Decipher Ancient Mystery of Maya Calendar

819日暦とツォルキンとの関係性

819日暦は260日暦のツォルキンとも関係性を見出すことができます。

例えば、819日暦を20周する16380日は、ツォルキンのちょうど63周(260 × 63 = 16380)です。

そして「819」と「260」の最大公約数は「13」です。

13日間を63周すると819日、20周すると260日となります。

ツォルキンを63周すると、819日暦の20周に一致する点も面白いですよね。

「63」は「7」×「9」でも表されます。

実はツォルキンも、惑星の会合周期に一致する点があります。

火星の会合周期(約780日)は、ツォルキン3周分(260 × 3 = 780)です。

金星の会合周期(約584日)が65周すると、ツォルキンの146周に一致します。

この周期は365日暦のハアブ104周とも一致するため、約104年間がマヤ暦の大きなカレンダー・ラウンドともいわれています。

マヤ暦のカレンダー・ラウンド
  • 金星の会合周期:584日 × 65周 = 37960日
  • ツォルキン(神聖暦):260日 × 146周 = 37960日
  • ハアブ(農耕暦):365日 × 104周 = 37960日

マヤ文明で「13」が特別な意味を持つ理由

マヤ文明で「13」が神聖視されるようになったのは、このような宇宙観測に基づく法則からではないでしょうか。

太陽と月だけでなく、惑星の運行をも精確に把握していた古代マヤ人は「819日暦」を開発し、そこから13日間のサイクルや260日暦のツォルキンへと派生していったのかもしれません。

そして「13層」の天上界、「9層」の地下冥界、「7層」の地上界という世界観が生まれ、神話が創造されたのではないかと思います。

現代の私たちがマヤ暦と呼んでいる260日暦は、13層の天上界から届くエネルギーが日ごとにめぐり、13日間で1周するという考え方を持っています。

そこにはスピリチュアル的な想像だけではなく、宇宙観測に基づくかっこたる根拠が含まれていると思うのです。

あなたもぜひ、今日流れているエネルギーを意識しながら、マヤ暦のリズムで生活してみてください。

宇宙・自然の流れに乗ることで、毎日を楽に、豊かに過ごせることを願っています。

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